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ANALYZE解剖室2026-09-193分で読めます

研究テーマ:成果の確かめ方

問い合わせから最初の返事までの時間を、誰も数えていない

マーケティングはフォームの送信まで、営業は商談から先を数えます。あいだの「最初の返事までの時間」は、誰の成績にもならないので、長くなっても気づかれません。

記事の性質
観察の場面は、複数の事例を組み合わせた架空の例です。特定の実在企業を観察したものではありません。
想定読者
問い合わせは来ているのに商談が増えない、BtoB企業の担当者
著者・確認
株式会社スパークル(研究員が確認のうえ公開)

観察

問い合わせフォームが送信されたのは、金曜の17時40分。

通知のメールは、共有のアドレスに届きます。見た人はいます。誰が返すのかは、決まっていません。月曜の朝の会議で割り振られ、担当の営業が返事を書いたのは月曜の午後でした。

送った人は、その週末のあいだに、ほかの2社にも同じ内容を送っています。

この会社では、問い合わせの数は毎月報告されています。商談の数も報告されています。問い合わせから最初の返事までに何時間かかったかは、どの報告にも出てきません。

仕組み

マーケティングの担当が数えるのは、フォームが送信されるところまでです。送信された時点で、仕事は成果として記録されます。

営業が数えるのは、商談から先です。案件として登録されたところから、管理が始まります。

あいだに、どちらの数字にも入らない時間があります。フォームが送られてから、人が最初の返事を書くまで。

この時間は、誰の成績にもなりません。だから誰も数えません。数えていないものは、長くなっても気づかれません。

  1. 広告・検索
  2. サイトに来る
  3. フォーム送信
  4. 最初の返事誰も数えていない
  5. 商談
  6. 受注
  • マーケティングが数えている広告・検索フォーム送信
  • 営業が数えている商談受注
fig.01問い合わせから受注までの流れ。マーケティングはフォームの送信まで、営業は商談から先を数えている。あいだの「最初の返事」は、どちらの数字にも入っていない。

よくある誤解

誤解1:自動の返信メールを送っているから、返事はしている。

「お問い合わせを受け付けました」は、返事ではありません。送った人が待っているのは、自分の書いた内容を読んだ人からの返事です。

誤解2:早く返すには、人を増やすしかない。

時間を食っているのは、返事を書く作業とは限りません。誰が返すかが決まるまでの、待ち時間のことがあります。冒頭の例では、金曜の夕方から月曜の朝までが、まるごとそれでした。

確認方法

  1. 先月の問い合わせを10件選びます
  2. それぞれについて、フォームが送られた日時と、人が書いた最初の返事の日時を並べます
  3. いちばん長くかかった1件について、その間に何が起きていたかを聞きます

「誰が返すか決まっていなかった」「担当が出張だった」「技術に確認していた」。理由に名前が付くと、打てる手が分かれます。

小さな実験

決めるのは一つだけです。問い合わせが来たら、まず誰が返すか。

中身のある返事でなくて構いません。

拝見しました。担当の◯◯から、あすの午前中にご連絡します。

人の名前と、次の連絡の時刻が入っていれば、相手は待てます。

4週間、最初の返事までの時間を書き留めます。何時間なら良いのか、という基準は、研究所は持っていません。比べる相手は、書き留めはじめる前の自社です。

持ち帰れる確認項目

  • 先月の問い合わせ10件で、送信から最初の返事までの時間を並べたか
  • いちばん長かった1件の理由に、名前を付けたか
  • 問い合わせが来たら、まず誰が返すかが決まっているか

適用できない条件

  • 問い合わせが担当者個人に直接届き、その人がすぐ返している会社

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3-3 マーケティングと営業の接続成果の確かめ方

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このテーマの観察は、SPARKLE MARKETING LIBRARY Vol.1 として書籍にまとめています。

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