研究テーマ:成果の確かめ方
広告の約束と、着地ページの最初の一文がずれているとき
広告の文は約束です。押した人は、その続きを読みに来ています。着地ページが別の話を始めると、押した人は「押し間違えた」と思って帰ります。約束の一致を確かめる手順。
- 記事の性質
- 観察の場面は、複数の事例を組み合わせた架空の例です。特定の実在企業を観察したものではありません。
- 想定読者
- 検索広告を出している、BtoB企業の担当者
- 著者・確認
- 株式会社スパークル(研究員が確認のうえ公開)
観察
検索の結果に、広告が出ます。「板金の試作、1個から。最短3日」。
急ぎの試作先を探していた設計の担当者が、それを押します。
開いたページのいちばん上には、こう書いてあります。「創業50年。確かな技術で、お客様の信頼にお応えします」。工場の外観の写真。その下に、会社案内、設備の一覧、採用情報。
「最短3日」は、どこにも見当たりません。担当者は戻るボタンを押して、次の広告を見ます。
管理画面には、押された回数が1回と、その費用が記録されます。
仕組み
広告の文は、約束です。押した人は、約束の続きを読みに来ています。
着地したページの最初の一文が別の話を始めると、押した人は「間違えた」と思います。ページが悪いとは思いません。自分が押し間違えたと思って、帰ります。
ずれが起きるのは、作る人と時期が別だからです。広告の文は、広告の担当か代理店が、今月書きます。着地するページは、何年か前に別の人が作ったトップページです。広告の文は毎月変わり、ページは変わりません。
この研究所では、広告の文と着地ページの最初の一文がそろっていることを「約束の一致」と呼んでいます。
広告が約束したこと
- 板金の試作
- 1個から
- 最短3日
着地ページの最初の画面にあること
- 創業50年、確かな技術
- 工場の外観の写真
- 会社案内・設備の一覧・採用情報
よくある誤解
誤解1:よく押される広告は、良い広告だ。
よく押されて、着地ページですぐ帰られているなら、広告の約束がページの中身より大きい、ということです。押されるたびに費用はかかります。約束のずれに、お金を払い続けている状態です。
誤解2:広告ごとに、専用のページを作らないといけない。
作れるなら、作ったほうがいいでしょう。ただ、先にやれることがあります。着地させる先を、トップページから、約束にいちばん近い今あるページに変える。それで足りることがあります。
確認方法
- いま出している広告の文を、費用の大きい順に5つ書き出します
- それぞれを自分で押し、開いたページの最初の画面を見ます
- 広告の文にあった言葉が、最初の画面に、同じ言葉で出てくるかを確かめます
「最短3日」と約束したなら、「最短3日」と書いてあるか。「短納期に対応」は、同じ言葉ではありません。
小さな実験
費用のいちばん大きい広告を1つ選びます。着地するページのいちばん上の一文を、広告の文と同じ言葉で始まるように書き換えます。
ページを変えられない事情があるなら、逆をやります。広告の文を、ページの最初の一文に合わせて書き直します。約束は小さくなりますが、ずれは無くなります。
直す前の4週間と、直したあとの4週間で、そのページから次の一歩へ進んだ人の数を比べます。
着地ページの冒頭にどの言葉が立っているかは、伝わり方チェックにURLを入れると確かめられます。返ってきた言葉を、広告の文の横に並べてみてください。
持ち帰れる確認項目
- 費用の大きい広告5つを自分で押して、着地ページの最初の画面を見たか
- 広告の文の言葉が、同じ言葉で最初の画面に出てくるか
- 着地させる先を、約束にいちばん近い既存のページに変えられないか
適用できない条件
- 広告を出していない会社
- 広告ごとに専用の着地ページをすでに持っている会社
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このテーマの観察は、SPARKLE MARKETING LIBRARY Vol.1 として書籍にまとめています。
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